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部分矯正でできることとできないこと



部分矯正にはできることとできないことがあります

歯の一部のみに装置を装着する「部分矯正」には、比較的低価格かつ短期間で治療できるといったメリットがあります。装置を歯につけたときの違和感も少ないため、希望される患者さまが多くいらっしゃいます。しかし部分矯正は、すべての症例に適用できるわけではありません。適さない症例に対して無理に行うと、期待した結果を得られない場合があります。 そこで本記事では、部分矯正で治療できることやできないことについて詳しく紹介します。



部分矯正で治療できること

部分矯正により期待できる一番の効果が、歯の高さをそろえることです。
また歯の重なりが軽度である場合は、前歯を2mm前後下げることも可能です。
「歯列矯正」と聞くとワイヤー装置を想起する方が多いかもしれませんが、部分矯正は裏側矯正やマウスピース装置を用いた治療が可能です。人目につきにくいため、他人に知られることなく治療したい人に向いています。

また冒頭でもお伝えした通り、治療費を抑えながら短期間で治療できるのも大きなメリットです。
「自分の症例には、部分と全体のどちらがいいのだろう」と、疑問に思う方もいるはずです。
そのような方のために、事前にシミュレーションを行い、それぞれの矯正方法による仕上がりの違いなどを提示して説明いたします。部分矯正で効果が見込めない場合は、途中から全体矯正に切り替えることもできるのでご安心ください。




部分的な治療でできないこと

重度の不正歯列が見られる場合、部分矯正では治療できないことがあります。 例えば歯の重なりや上下の噛み合わせ、歯間の大きな隙間などは完全に正すことが困難です。また、口元を下げることも難しいでしょう。



部分矯正でできる8つのこと

部分矯正で治療できるのは、大きく分けて8つの症例です。 それぞれ詳しく解説します。



1.叢生の改善

「叢生(そうせい)」とは、歯の重なりやガタつきのことをいいます。叢生が見られる部分にのみ装置をつけることで、改善が見込めます。ただし重度の叢生である場合や、噛み合わせの状態によっては治療できないこともあります。



2.歯の高さをそろえる

歯の長さの違いなどにより、一部の高さが不揃いになる場合があります。
そのようなケースに部分矯正を行うことで、歯の高さをそろえることが可能です。



3.前歯を2mm程度下げる

数か所の歯間に歯科用のヤスリを使用することで、隙間が生じて前歯を後方へ移動できます。もちろん、歯間を大きく削るわけではありません。1か所につき0.5mm以内で、正確に計測しながら行いますのでご安心ください。ただし歯が大きく重なっているケースでは、適用できないことがあります。



4.裏側矯正やマウスピース装置でも治療が可能

部分矯正の多くは歯の表面に装置をつけますが、NICO矯正歯科における治療の選択肢はそれだけではありません。当院では、裏側矯正やマウスピース矯正による治療も取り扱っています。治療中の見た目が気になる方はぜひご検討ください。



5.短期間での治療が可能

部分矯正では一部の歯にのみアプローチするため、全体矯正と比較して治療が短期間で終わる傾向にあります。装置をつけた生活には少なからず違和感があると思いますので、それが短期間ですむのは大きなメリットです。



6.リーズナブルな価格での治療を実現

部分矯正はその名の通り、部分的に行う歯列矯正です。全体矯正に比べて使用する装置が小さく、費用を抑えられる傾向にあります。また短期間で治療が終わることも、治療費が抑えられる要因の一つです。



7.「部分⇒全体」への矯正の切り替えが可能

NICO矯正歯科では初めに部分矯正を行い、経過を見ながら全体矯正に切り替えることが可能です。改善させたい部分が複数ある場合に、まずは1か所から治療を進めるという選択肢もあります。切り替えるにあたって、歯型の取り直しや手数料が発生することはないのでご安心ください。



8.事前に行うシミュレーションで理想の姿をチェックできる

NICO矯正歯科では、治療前診断の際にシミュレーションを実施します。治療により予測される結果を、部分と全体のそれぞれの矯正方法で提示することが可能です。結果を見比べながら、ご自身に合う治療方法を検討できます。




今回は、部分矯正でできることとできないことを紹介しました。「歯列矯正=全体に装置をつける」と認識していた方は、考え方が大きく変わったのではないでしょうか。 次回は部分矯正でできないことにフォーカスし、各項目をさらに深堀して説明します。

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