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矯正中に注意したい飲食物とは?【後編】

前編では、歯列矯正中に避けたい飲食物について詳しく解説しました。

今回は、歯列矯正中でも気兼ねなく食べられる・飲める飲食物を紹介していきます。


矯正中でも気兼ねなくとれる飲食物

矯正中はなるべく装置にかかる負荷を抑えたいため、柔らかいものをおすすめしています。

とくに、矯正装置装着後やワイヤーを締めた時は痛みもあるため、噛まずに食べられるものが最適です。

例えば、おかゆや雑炊などが理想ですが、味気ないと感じる方はよく煮込んだうどんや具沢山のスープ、リゾットなどがおすすめです。

おかずでは、豆腐や卵料理、お刺身やひき肉料理なども食べやすいので、毎日のレシピに参考にしてみてください。

矯正治療中とはいえ、しっかりと食事は摂りたいところですので、あれもこれもと制限をかけるのではなく、調理法を工夫してみるのも良いでしょう。

上記にあげた具沢山のスープもポトフのように大きめの野菜を使うと食べにくいですが、小さなさいの目にすると、煮えやすく柔らかく食べられます。

デザートは、ヨーグルトやプリンなどの洋菓子、フルーツなら、バナナやもも、いちごがおすすめです。


食事に歯が痛む時には?

歯列矯正は、装置で少しずつ歯に力を加えて動かしているため、何もしていなくとも痛みを感じることがあります。

とくに食事中に痛みを訴える方が多いのは、「噛む」という動作の中で、歯や矯正装置に圧力がかかるためです。

人間の「噛む力」というのは意外と強く、女性でも、40kgくらいの力になるといわれています。

その力は硬いものを食べるほど必要になりますので、なるべく少ない力で食事ができるようにすることが、痛みを軽減する1つの方法といえるでしょう。


口内炎ができやすくなるのは本当?

歯列矯正は、ブラケットやマウスピースといった装置を口腔内に装着します。

お口の中に「異物」が入るのですから、当然、違和感を感じ、無意識のうちに舌で触ってしまうことが多くなります。

また、矯正装置が唇の内側の粘膜などに触れることもあります。

これらによって、矯正中は口内炎ができやすくなります。

矯正装置に慣れるまでは、何度か口内炎ができたり、治ったりを繰り返しますが、慣れてくると自然にできにくくなります。


矯正による痛み

歯列矯正は、歯に力を持続的に加えて、目的の位置まで動かす治療法です。

つまり、装置をつけている間はずっと、歯が押されているのです。

歯の下には、歯を支えている歯槽骨と呼ばれる骨がありますが、この骨は引っ張られた方の骨が圧迫によって溶け、反対側にできた隙間の骨が再生します。

治療中はこのようにして、正しい位置まで歯が少しずつ動いていきます。

この歯槽骨が溶ける時に痛みが生じますが、矯正装置を装着したばかりの時やワイヤーを締めて調整した時などは負荷がよりかかるため、痛みが強く出ることが多いです。


食事による痛み

食事による痛みは、とくに硬いものを食べる時に生じやすいです。

食べ物を「噛む」動作は、歯を支えている歯槽骨に圧力がかかる行為だからです。

矯正装置に慣れてくれば、少しずつ痛みも少なくなってきます。

痛みがある時はなるべく柔らかい食事を心がけ、歯や歯槽骨への負担を軽減しましょう。


安心・安全の歯科医院を見つけるには?

歯列矯正はお金も時間もかかる治療法となりますので、良い歯科医院を選ぶことがとても重要です。

安心・安全の歯科医院を見つけるには、カウンセリングがしっかりしている医院を選ぶと良いでしょう。

歯列矯正の疑問や不安は、それぞれの歯科医院のカウンセリングで聞いてみてください。


まとめ

生活の質(QOL)の向上には、食事が大切といわれています。

歯列矯正をしているからといって、この食事に制限がかかるのは、ストレスにもなりますので、矯正中は食べられるものを美味しく食べられるような工夫を心がけてください。

野菜類はよく火を通して柔らかくする、お肉は硬くなりすぎないようにする、痛みがある時はおかゆなどにするなど、調理法に気をつければ、矯正中も食事を楽しめるようになります。

是非、参考にしてみてください。

工夫次第で矯正治療中でも食事は楽しめるのです。治療効果を高めるためにも栄養補給は必要です。しっかりと三食の食事をとりましょう。

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