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自分の噛み合わせが正常なのかを知る方法


みなさんは、歯の噛み合わせがとてもシビアであることをご存知でしょうか?高さがほんの数ミリ変化するだけで、噛み合わせは大きく変化します。
むし歯の治療で被せたクラウンが周囲の歯に比べて少しでも高いと、歯を合わせたときに違和感があるのはそのためです。
今回は、自宅でチェックできる「噛み合わせの自己診断」のポイントを紹介します。手軽に行えるので、気になる方は鏡を見ながらぜひ試してください。
次の4つのケースに該当する場合、部分矯正では治療が難しいことがあります。




1.左右の歯

鏡を用意し、上下の前歯の中心を確認してみましょう。中心は一致しているでしょうか?ズレがある場合、噛み合わせに不具合が生じています。
その理由として「上下の噛み合わせの不具合」もしくは「上下の顎骨の左右へのズレ」が考えられるでしょう。 もし子どもが上記に該当する場合は、放置すると顎骨の成長に伴い上下の顎骨がずれてしまうかもしれません。正面から見ると顎が曲がったようになり、外見に影響するでしょう。





2.前後のバランス

出っ歯や受け口である場合、前後のバランスに不具合が生じています。よくわからないときは、歯を合わせたときの上下の歯をチェックしましょう。上の歯が、下の歯よりも2mm程度外側に位置していれば正常です。
不具合の理由として挙げられるのが「生まれつき上下いずれかの顎骨が小さい」もしくは「大きい」ということです。また噛み合わせの悪さから、少しずつ前後にずれた可能性も考えられます。
放っておくと発音がしにくかったり、食事のときに咀嚼しにくかったりと問題が生じます。また奥歯で頬を噛みやすくなり、口内炎の原因にもなるでしょう。


3.上下の前歯の噛み合わせ

上下の歯を合わせたときの、前歯の深さはどれくらいでしょうか?
2mm程度の深さであれば正常ですが、浅すぎたり深すぎたりする場合は上下の前歯が噛み合っていない可能性があります。浅すぎると歯を合わせたときに十分な力がかからず、食べ物をうまく噛み切れません。また深すぎると、下顎の成長に伴い将来的に出っ歯となるリスクが高まるでしょう。いずれにせよ、噛み合わせが深いと顎関節に大きな負担をかけることは間違いありません。放っておくと、顎関節症を起こすリスクがあり危険です。


4.横から見たときの口元

自然な状態のときに、口元がうまく閉じられない、あるいは不自然に出ていることはありませんか?いずれかに該当する場合、噛み合わせに問題があるかもしれません。前歯が前方に突出していることで、口呼吸になる可能性があります。口呼吸を放っておくと、空気を口腔内に取り込みやすくなり唾液が蒸発します。その結果、口腔内に停滞する細菌が繁殖し、むし歯や歯周病を引き起こすことがあるでしょう。


5.全体の歯並び

歯と歯に隙間がある場合、歯並びの悪さが疑われます。自身の歯並びを鏡で確認してみましょう。ただし乳歯の場合は、隙間のある状態が正常ですのでご安心ください。
また歯が重なって生えているのも、不正歯列に見られる症状の一つです。原因として考えられるのは、顎骨と歯との大きさのバランスの問題です。
すべての歯が重なることなく、一列に並んでいれば正常な歯並びと判断してよいでしょう。


6.唇の状態

鏡に正面から顔を映し、目と唇の両端までの距離を左右それぞれ確認してみてください。左右の距離にズレがある場合、噛み合わせに問題があるかもしれません。
続いてチェックしてほしいのが、自然に口角を上げたときの両唇の高さです。左右差が見られる場合、噛み合わせがずれている可能性があります。



あなたはいくつ当てはまりましたか?どれも該当しなかった場合は、整っていると判断してよいでしょう。
自身で確認するのが難しいときは、歯ではなく自身の指を使って動かしてみるとわかりやすいかもしれません。また、家族と一緒にチェックするのも有効な方法です。第三者とともに確認することで、色々な見方ができます。
「噛み合わせの悪さ=病気」というわけではありませんが、不具合が生じた状態のままで生活していると、将来的に何らかの口腔トラブルを引き起こす可能性があります。
今回紹介した6つのポイントに1つでも当てはまった方や、不安がある方は一度歯科医院を受診することをおすすめします。早めに対処することが、あなたやご家族の大切な歯を守ることにつながるでしょう。

 

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