おはようございます、2018年8月愛知県刈谷市にて開業予定
NICO矯正歯科 院長 野村 隆之です。
今日の刈谷市は雲ひとつない快晴です。
今の時期は日中は汗ばむほど暑いですが、陽が落ちてから
は少し冷えますね。
今朝も少し涼しいと感じました。
こんな時期は体調を崩しやすいと思いますので皆さんも
どうぞお気をつけになってください。
私はすでに喉が少し痛くなっております。
さて、今日は矯正治療中に起こりうるリスク
についてお話ししていこうと思います。
矯正治療は歯並びを改善する治療であり、とても多くの
素晴らしいメリットがあります。
ところが、どのような治療でもそうですが起こりうる
リスクも存在します。
” 診断 “の際に必ずすべての方にお伝えする内容ですが
矯正治療中には起こりうるリスクが存在します。
以下順にご説明致します。
①むし歯:固定式の矯正器具を装着した際に装置の周りが
不潔になった状態が続くと装置の周りにむし歯ができること
があります。
特に二期治療で用いるブラケットと呼ばれる装置は
歯磨きが大変なため、要注意です。
装置装着時には衛生士からブラッシング指導を行い、
来院時にもチェックはしますが日々の自分自身での
丁寧なブラッシングが必要です。
②痛み・違和感:どの装置でも言えることですが、
装置使用時は初めのうちは必ず違和感があります。
使用するにつれてほとんどの方は違和感を感じなく
なります。
一般的には小児期の患者さんと比べて
成人の患者さんの方が慣れるまで時間がかかります。
痛みに関しては、人によって感じ方は異なりますので
一概には言えませんが、ほとんどの方は矯正力をかけた
その日の夜または次の日の朝に痛みを感じることが多く
3日程度持続します。
中には全く痛みを感じない方もいらっしゃいます。
③顎関節症状:顎関節とは頭の骨と下アゴをつなぐ
左右一対存在する関節部分です。
矯正治療中は歯の移動に伴い噛み合わせも日々変化して
いきますが、なかには途中でアゴが開きづらくなったり
開け閉めするたび音がなる、開け閉めのたびに痛みを
感じる、といった顎関節症状を引き起こす場合があります。
もともとあった顎関節症状が治療に伴い軽快することも
あります。
もし途中でこのような症状が出た場合には装置装着中で
あれば一旦使用を中断し経過を見ることがあります。
また、症状が長引くようであれば顎関節症外来等にご紹介
することもあります。
④歯根吸収:我々の歯は歯茎より外側に見えている
歯冠部といわれる歯の頭の部分と歯茎の下の骨の部分に
埋まっている歯根部といわれる細長い根の部分から構成
されています。
この歯根といわれる根の部分は前歯ですと一本であり
奥歯になると二本や三本存在する場合もあります。
矯正治療で歯を動かしていくと稀にこの歯根が吸収する
ことがあります。先端部が少し短くなる程度の場合も
あれば大きく吸収してしまう場合もあります。
歯根吸収が起きた場合の弊害としては歯周病で骨の
高さが減った際に歯根吸収が起きていない他の歯と
比較して骨の中に埋まっている根の部分の面積が少ない
ためグラグラする度合いが大きくなることがあります。
⑤後戻り:以前に違う機会でもご説明差し上げましたが
矯正治療後にはほぼ必ず後戻りは起こります。
リテーナー(後戻り防止装置)の重要性もお話し
致しました。
上に述べた①むし歯
②痛み・違和感
③顎関節症状
④歯根吸収
この4つのリスクは起こる方もいれば起こらない方も
いらっしゃいます。
ところが⑤後戻りはからなずどなたにも起こりますので
後戻り対策は重要となります。
今日は矯正治療中に起こりうるリスクについてお話しを
させていただきました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
刈谷市で歯並び噛み合わせに関するご相談は
NICO矯正歯科へ
愛知県刈谷市半城土西町2丁目1番地26
歯学博士 日本矯正歯科学会認定医
NICO矯正歯科 野村隆之