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「歯科矯正後にほうれい線が目立ちブサイクになった」という場合の対処法

前回は「歯列矯正を通じて外見が悪化した」という声について、考えられる原因や対策について説明しました。 今回も引き続き同じテーマで、対処法を中心にお話しします。 歯列矯正で見た目が悪化したと感じる理由の一つに、ほうれい線の発生が挙げられます。 装置により歯が大きく動くことや加齢によって、頬のたるみが進行して目立つようになったと考えられます。また噛みしめ癖や歯ぎしりによって、顔の周りの筋肉が疲弊したりむくんだりすることも原因の一つです。装置をつけて長期間生活した影響で、食事が摂りにくくなって表情筋が衰えた可能性もあるでしょう。 つまりほうれい線の発生には、さまざまな要因が絡み合っています。 老けて見られることを避けたい方は、治療を完全に終えたあとに次の方法でケアを実施しましょう。口腔内の粘膜が装置で傷付く可能性があるので、治療中には行わないようにしてくださいね。

1.頬のマッサージで顔のむくみを取る

①小鼻の横と頬骨の間に、人差し指の第二関節を強めにあてる。

②頬骨の下側に沿うように、小さな円を描きながら指を動かす。こめかみに向かって徐々に引き上げるとよい。

③顔の輪郭側へスタート地点を移動させたら、①~②を繰り返す。

④輪郭に沿って顔を揉みほぐしたら完了。左右交互に行いましょう。

2.ほうれい線の発生を防ぐために側頭筋のマッサージを行う

側頭筋は耳の上からこめかみまでに伸びており、咬筋を支えています。普段から噛みしめ癖や歯ぎしりなどの悪習癖がある方は、側頭筋が疲弊してほうれい線が発生しやすい傾向にあります。重点的にマッサージし、発生を予防しましょう。 人差し指から薬指までの3本の指を側頭筋にあてたら、前方から後方へと円を描くように動かすだけで構いません。コリがあると感じた部分は、特に丁寧にマッサージしましょう。

3.口輪筋を鍛える

口の周りに位置する筋肉を「口輪筋」といい、この部分を鍛えることでほうれい線の改善が期待できます。 ほうれい線を伸ばすようなイメージで、舌を口の内側から動かしてみましょう。 口輪筋のほか、舌の筋肉も鍛えられて見た目の印象が変化するかもしれません。舌に筋肉がつけば、舌の位置が変化して口呼吸の予防にもつながりますよ。口腔内が乾燥しやすい方は、積極的に取り組んではいかがでしょうか?

歯列矯正に不安を抱いている方へ

歯列矯正には不正歯列や不正咬合の改善が見込める一方で、見た目の悪化も懸念されています。ネットニュースやインフルエンサーのSNS投稿などを見て、不安に感じている方も多いのではないでしょうか? ただすべての症例において、見た目が劇的に変化するわけではありません。通常の治療は口腔内へ働きかけて歯を動かすので、大きな変化はなかなか怒らないでしょう。一方で、抜歯や外科的処置を必要とする場合は外見の印象が変化しやすい傾向にあります。 「自分の場合はどうかな?」と不安に思った方は、かかりつけ医へ事前に確認しましょう。 抜歯を伴う症例について 歯を大きく動かす場合は、原則として抜歯が必要になります。どうしても、見た目の変化が起こりやすいでしょう。 外科的処置を伴う症例について 叢生や開咬、受け口など重度の不正咬合がある場合は、外科的処置を伴う可能性があります。骨格にアプローチすることになるため、外見の変化が生じやすくなるでしょう。

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