目次
歯列矯正に現れる口内炎について
歯列矯正器具を装着している際に、口内の粘膜に接触すると口内炎が起きるケースがあります。矯正器具による口内炎は、大半の場合カタル性口内炎という口内炎と言われています。矯正器具であるワイヤやブラケットの部品が口内に入り込んだ場合や、器具が外れてしまう場合に、その状態をそのままにしていませんか。これらのトラブルにより口内がヒリヒリしている時は、カタル性口内炎であるケースが高いです。
何かが顔に当たったなどちょっとした外的要因で、矯正器具が口内にダメージを与えることもあります。カタル性口内炎はそのような傷から発症する口内炎の為、思い当たる出来事がないか、今までの行動を見直すことが原因の発見に役立つはずです。口内炎には色々なケースがありますが、今回の記事では口内炎対策を7つご紹介いたします。
矯正中に発症した口内炎への対策6選
①矯正専用ワックスを使ってみよう
矯正器具と口内が触れてしまうケースでは、矯正専用ワックスを使うと痛みを抑えることが可能です。ドラッグストアなどで販売されているものもありますが、歯科医院でも買うことが出来るので気になる方は検討しましょう。
②常に口内を綺麗に保とう
口内炎を防ぐためには、出来る限り口内を綺麗に保つことが重要です。虫歯や歯周病から発症する歯肉炎などを予防するためにも、口内を綺麗に維持しましょう。
③睡眠時間を確保する
睡眠不足は免疫力の低下に関係しています。抵抗力を高める為には、ちゃんと睡眠習慣を定着させ、疲労回復を促進するように気をつけましょう。
④口内炎を抑制させる薬について
口内炎の種類によっては、ドラッグストアなどで販売している薬でも治療することが出来る可能性があります。軟こうタイプからスプレータイプまで色々なタイプの薬があります。
スプレーで改善
シュッと患部に吹きかけるタイプなので、接触することなく使用できるのが良いポイントです。しかし、軟こうやシールタイプと異なり、患部に薬がとどまりにくいのが注意点です。
軟こうで改善
軟こうは指などを使って炎症箇所に直接塗布して改善します。患部に指が接触する可能性が高いので、痛みが発症するケースもあります。
シールで改善
患部を守るできるので、飲食物で患部が染みるのを防止したい場合に推奨しています。しかし、シールを貼るのに多少のコツがいる為、患部に触れてしまう可能性もあります。
⑤生活習慣を見直して口内炎を予防しよう
矯正による口内炎を防止する場合、生活習慣にも気をつけると良いでしょう。基本的にはバランスのいい食事を継続しましょう。以下の栄養素を積極的に摂取することを心掛けましょう。
ビタミンAを含む食材
うなぎやニンジン、カボチャに沢山入っています。肌の状態を健康に保ち、口内を細菌から保護する役割を持つ栄養素です。
ビタミンCを含む食材
緑黄色野菜、イチゴやキウイフルーツなどに豊富に含まれている栄養素です。皮膚や口内を健康に維持して、抵抗力などを向上させます。
ビタミンB2を含む食材
レバーやハチミツや納豆やチーズなどに豊富に入っています。皮膚や口内の健康維持、代謝に必須の栄養素です。
ビタミンB6を含む食材
アボカドやマグロやバナナに豊富に含まれる栄養素です。皮膚や粘膜を健康に維持する機能があります。
⑥矯正装置の位置を変えよう
矯正器具が口内に接触して痛いを感じるなどの自覚症状があれば、矯正器具を歯科医院で調整してもらい、口内に接触しないように対応しましょう。例えば、ワイヤなどが外れており、トラブルが発生している時は対応してもらうことが重要です。
もし、カタル性口内炎の可能性をできるだけ低くしたい場合は、ワイヤやブラケットなどを使わないマウスピース型の矯正装置を検討しましょう。ただし、症状によっては適用されないケースもあるので、歯科医院でよく相談しましょう。