愛知県刈谷市 NICO矯正歯科 日本矯正歯科学会 歯科医師 院長 野村隆之 院長紹介はこちら |
「歯並びが気になるけど、歯列矯正にはなかなか踏み出せない…」と悩む大人もいますよね。歯列矯正をためらう理由には、お金や目立つ器具への嫌悪感などがあります。また、「矯正治療って痛いから怖い」といった痛みへの不安もあって、踏み出せない方もいます。
今回は、歯列矯正の痛みの原因や種類についてご紹介します。
歯列矯正で歯が動く仕組みについて:
健康な歯は、骨にしっかりと歯根が埋まっているため、通常は指で軽く押しても動くことはありません。しかし、歯列矯正では、歯に定期的に負荷をかけることで歯が骨に圧迫されます。すると、破骨細胞という細胞の働きにより、押し付けられた側の骨が溶けてなくなります。その結果、歯がその方向に少しずつ移動します。そして、反対側の空いたスペースには骨芽細胞という細胞が新しい骨を作り出します。これが、歯列矯正における歯の動きのメカニズムです。
痛みを感じるタイミングとその対処法:
装置をつけている間は常に痛みを感じるわけではありません。歯列矯正で痛みを感じる主なタイミング(原因)は、主に以下の5つです。
①装置をつけた時:
歯列矯正のためのバンドを初めて歯に押し込む際には、しばしば痛みを感じることがあります。装着し始めてから2~3日の間、うずくような痛みが気になることがありますが、長くても1週間ほどで治まります。ただし、装置を調整して再装着する際には多少なりとも痛みを感じることがあります。 また、バンドを装着する前の下準備として、歯と歯の間にゴムを挟むセパレーターを使用することがあり、このゴムを装着する時も痛みが生じることがあります。
②歯が動く:
矯正装置を付けてから3~4時間経つと、歯が移動することに伴う痛みが生じます。これは「破骨細胞」が骨を溶かす際に、「プロスタグランジンE2」という痛みを感じさせる物質が放出されるためです。言い換えれば、歯が動くというプロセスは骨が溶けることを伴い、それに伴って痛みを感じるのです。 この時、痛みがあるからといって鎮静剤を摂取することはお勧めできません。なぜなら、鎮静剤は痛みだけでなく炎症を和らげる効果もあり、歯が動きにくくなる可能性があるからです。痛みに我慢できない場合は、鎮静剤を使用することも考えられますが、なるべく ・痛みを外から冷やす(皮膚の上で冷却する) ・口に氷水を含む などの方法で我慢することが良いでしょう。 この痛みも通常、矯正装置を付け始めてから1週間ほどで収まり、「違和感がある」というレベルに落ち着きます。歯が動いている期間中(矯正装置を着けている期間)は絶えず痛みを感じるわけではないので、安心してくださいね。
③食べ物を噛んだ時:
②の「歯が動く時の痛み」があると、食事の際にも痛みを感じやすくなります。特に堅い食べ物は我慢できないほど痛むこともあります。ただし、この痛みも「歯が動く時の痛み」が収まってくると同時に軽減され、普通に食事ができるようになります。 痛みで食べることが難しい場合でも、食事を抜かずに柔らかくて栄養のあるメニューを考え、できるだけ3食摂るようにしましょう。風邪をひいた際と同じように、雑炊やおかゆ、野菜スープなどがおすすめです。 また、他の料理も食材を小さく切り、片栗粉でとろみをつけると摂りやすくなりますよ。
④血行不良:
歯が動く際、血管はつながったままなので、血管が引き伸ばされてしまい、結果として血行が悪くなることがあります。血行が悪くなると、血管内に老廃物が蓄積し、それが痛みの原因となります。この痛みは一時的なものであり、血流が改善されると徐々に収まっていきますので、心配はありません。
⑤装置が粘膜に触れている:
また、矯正装置は異物です。最初は違和感があり、慣れないうちは無意識のうちに舌で触ったり動かしたりして口内炎を引き起こすことがあります。さらに、うっかり口腔内を噛んでしまうこともあります。矯正装置の存在に慣れていくにつれて、口腔内の傷つきも軽減されますが、口内炎が酷く痛む場合は歯科医に相談し、専用の薬を処方してもらうと良いでしょう。 また、口内炎予防にはビタミンB2が効果的です。レバーや卵、納豆などビタミンB2を多く含む食品を食事に取り入れることもおすすめです。
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