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金メダルを獲得した大橋悠依選手の矯正治療について


今回の東京オリンピックで大活躍した、大橋悠依選手をご存知ですか?



競泳女子200mと400m個人メドレーで見事1位を獲得し、2種目制覇を果たしました。夏期オリンピックの日本競泳女子において、一度に2つの金メダルを獲得したのは史上初のこと。大橋選手は偉業を成し遂げたわけです。
試合後のインタビューでは、こぼれる笑顔から矯正装置が映っていました。どうやら歯列矯正中のようで、歯間はまだ少し見られたものの治療は終盤であると見受けました。仮に歯列矯正が順調ではなく上下の歯の噛み合わせが悪いままであったなら、ここまで全身の筋肉のバランスが取れていなかったかもしれません。


では大橋選手は、もともとどのような歯並びだったのでしょうか。



大橋選手はもともと上顎前突(いわゆる出っ歯)で、デコボコの歯列でした。そこで2年ほど前に、上の糸切り歯(犬歯)のうしろの歯を抜いて歯列矯正を始めたようです。
上顎前突の場合、歯が前に出ていることで泳ぐ際に水の抵抗が生じる可能性があります。また頭のバランスがうまく取れず、無意識に体の重心をずらして対応しようとする傾向にあります。その結果姿勢が崩れ、身体のフォームやバランスが悪くなるため全身の筋肉が持つ力を十分に発揮できないのです。
大橋選手は歯にブラケット装置をつけて治療を進めていますが、現段階で上顎前突が順調に改善されているようです。
先ほどもお伝えしたように前歯をひっこめることで、水の抵抗が減らせたのでしょう。また競泳において重要である「姿勢」に関しても改善され、背筋から腰までが真っ直ぐとなりました。
その結果全体的なバランスやフォームがよくなり、全身の筋肉を最大限発揮できたわけです。競技パフォーマンスの最大化が、2つの金メダル獲得につながったといえます。
中には現役中に歯列矯正を行うことに対して、疑問の声を挙げる方もいました。しかしアスリートにとって、歯並びや噛み合わせを改善することは大変重要な意味を持つのです。

大橋選手の今後の活躍を、心より期待しております。

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