こんにちは、2018年8月愛知県刈谷市にて開業予定
NICO矯正歯科 院長 野村 隆之です。
本日二回目の投稿となります。
一回目の投稿では矯正歯科と関係ない話題での
投稿でしたので今回はしっかりと矯正歯科の内容で投稿を
させていただきます。
さて題名にもありますが今回はインプランント矯正について
ご説明させていただきます。
インプラントというと歯を失ってしまった部位にチタン製の
ネジを植立してそこに人工の歯を補うデンタルインプラント
をご想像される方が多いのではないでしょうか
矯正歯科治療に用いるインプラントは少し意味合いが
変わってきます。
デンタルインプラントであれば失ってしまった自分の歯
の代わりとしてインプラントを用いることになります。
そのため、できるだけ長期間お口の中で機能するように
様々な工夫がなされています。
形や表面処理にも特徴があり、インプラント自体が骨と
結合して脱落しないようになっています。
骨と結合することによって長期間お口の中で歯と同じように
使うことができます。
矯正用のインプラントは2012年に厚労省にて
” 歯科矯正用アンカースクリュー “という名称で
認可を受けています。
我々矯正科医もインプラントというよりは
” アンカースクリュー “または単純に” スクリュー “と
呼ぶことが多いかと思います。
矯正用アンカースクリューはデンタルインプラントとは
用途が全く異なってきます。
デンタルインプラントは永続的にお口の中に存在することを
目的としていますが、矯正用アンカースクリューはあくまで
一時的な固定源として使われます。
ですから役目を終えた後は撤去されることになります。
そのため形状や大きさも全く異なります。
メーカーによって異なりますがデンタルインプラントであれば
およそ直径4、5ミリで長さは10ミリ前後であると思います。
ところが矯正用のアンカースクリューはもっと小型であり
メーカーによって異なりますが直径およそ1.5ミリ前後、
長さも植立する部位によって変わりますがおよそ5、6ミリが
一般的であると思います。
形も一般的に見られるいわゆるネジのような形をしています。
矯正用アンカースクリューはチタン合金でできており
最終的に撤去することを想定していますので、骨と結合する
ような表面処理はしてありません。
植立する際もデンタルインプラントであればオペ室にて
血圧などバイタルサインをチェックしながら全身麻酔または
局所麻酔にて1、2時間かけて行うことが多いかと思います。
ところが矯正用のアンカースクリュー植立ではかなり少量の
局所麻酔で行います。
また植立時間も慣れている先生であれば1本あたり15分程度で
終えると思います。
また通常は歯茎を切ったり縫ったりすることもないため
植立したその日からお食事も通常通りしていただけると思います。
痛み止めを処方しますが、なかには服用しない方も
いらっしゃいます。
矯正用アンカースクリューを除去する際には麻酔は使用しない
ことがほとんどです。
いかがでしょうか。”ネジをうつ”と言われると誰でも身構えて
しまいますが、実際にはあっという間におわってしまいます。
矯正用アンカースクリューはとても優れた安全な装置であると
思います。
ここまでで長くなってしまいましたので、どんな時に
スクリューが必要になるかはまた次の機会にお話ししたいと
思います。
今日はインプラント矯正について
お話しをさせていただきました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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歯学博士 日本矯正歯科学会認定医
NICO矯正歯科 野村隆之