「インビザライン」は新しいマウスピースによる矯正治療システムのことを言います。また、このシステムは米国アライン・テクノロジー社が開発した次世代の矯正治療システムです。欧米を含む世界の約1000万人以上の患者様がご利用になっており、一人ひとりの歯の形状に合わせた矯正器具です。日本の歯科医師からも沢山の支持がある矯正治療の一種です。そんな次世代の矯正治療システムについて良いところと注意点を解説した記事になっています。

インビザラインの良いところ4つ

1.周りの目が気にならなくなる

インビザラインは透明な外見により周りの人の目を気にしなくても問題ございません。それに比べ、金属製の矯正器具を使用するワイヤー矯正などは、口を開いたときに周囲の人から矯正治療が分かりやすいと思います。見られたくない場合でも容易に取り外しができることも良いところです。ビジネスの最中にお客様と接する場合にも、矯正を気にすることなく仕事に取り組むことが出来ます。また、インビザラインの厚さは0.15mm~0.25mmと薄い設計のため、外見だけではなく取り外しの違和感も少ないです。話をしている時に舌の動きを邪魔しないこともメリットの一つです。

2.通常の歯科矯正より痛みが少ない

インビザラインは、0.15mm~0.25mm程ずつ徐々に矯正された歯に併せてマウスピースを新品に変更します。つまり、一つの矯正器具のみ使い続けるのではなく、決められた期間まで装着した後は次に新品マウスピースに交換します。透明なプラスチック製で出来ている為、口腔内を損傷することも少なく、金属製のワイヤー矯正に比べて弱い力で歯を移動させ、痛みを抑えながら歯列矯正ができます。

3.歯周病リスクを減らすことが出来る

インビザラインを使用する場合は、簡単に取り外しが出来る為、歯を隅々まで磨くことができ、歯周病などのリスクを減らすことが出来ます。しかし、金属製の矯正器具の場合は、歯を隅々まで磨けなかった場合に食べ残しが原因で歯周病に繋がることがあります。また、食事前に取り外すことが出来るため、食事を楽しみながら矯正を継続することが出来ます。

4.メンテナンス期間を短くすることが出来る

インビザラインはメンテナンスをする頻度を減らすことができ、4〜6週間ごとに一度のペースで通院すれば良く、プライベートの時間を沢山確保したい方にとっては大変時間節約な治療方法といえます。それに比べ、金属製のワイヤー矯正の場合、器具の調整の頻度は2〜4週間に一度のペースが一般的です。

インビザラインの注意点4つ

1.長時間装着しないと効果が発揮しづらい

インビザラインは、矯正の効果を発揮する為にも装着時間を意識して長く矯正時間を確保する必要があります。また、脱着が容易なマウスピースの為、1日の装着が短時間の場合に期待通りの結果が出ない場合があります。

2.他の治療と併用しなければならない場合

歯の状態が極端に正しくない場合によっては、インビザラインの他にインプラント矯正やワイヤー矯正などの他の治療を並行して行う場合が出てきます。

3.顎骨が正しい位置にない場合

インビザラインは歯を主な対象としている矯正方法であるため、顎骨などが正しい位置にない場合には、マウスピースだけでは矯正することが難しいことがあります。

4.金属製の矯正に比べて高額になる

一般的に金属製のワイヤー矯正を行った場合と比べると、インビザラインをする場合の方が費用が高額になります。インビザラインによる治療は、先程ご紹介したメリットが多くある為、費用がその分高額になっています。