愛知県刈谷市　NICO矯正歯科 日本矯正歯科学会 歯科医師 院長　野村隆之 院長紹介はこちら

インビザラインとは、マウスピース矯正の方法です。
出っ歯を気にしている方の中には、「インビザラインで出っ歯は治せるの？」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は、治療の可能性やメリットについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインで出っ歯を治療できる？

インビザラインは、歯の形に合わせたマウスピース型の矯正装置で、出っ歯の治療にも使えます。
歯を徐々に動かす一般的な方法と同じですが、全ての歯並びを完全に制御できるわけではありません。出っ歯が進行している場合、インビザラインだけでは難しいこともあります。重度の出っ歯の場合、ワイヤー矯正や外科的な治療と組み合わせることが多いです。

メリット

インビザラインによる出っ歯治療には、いくつかの利点があります。
その中でも、代表的なものは以下の4つです。

①装置が目立たない

インビザラインは、透明なマウスピースを使った矯正方法です。そのため、ほとんど目立ちません。
例えば、ワイヤーを使った矯正方法では、目立ちやすく、口を少し開けただけでも治療中であることがわかります。なので治療中の見た目が気になり、治療をためらう方もいます。
しかし、インビザラインは歯がわずかに見える程度でほとんど気づかれません。人と話す機会が多い方でも使いやすいです。

②痛みが少ない

ワイヤーを使った矯正は力が強く、痛みを感じやすいです。一方、インビザラインは弱い力で徐々に歯を動かすので、痛みが少なく、矯正中の痛みを軽減したい人にはおすすめです。過去にワイヤー矯正で苦労した人も、インビザラインを試してみる価値があります。

③着脱できる

インビザラインは、通常のワイヤーを使用した矯正装置とは異なり、自分で取り外すことができます。そのため、食事をする際や歯磨きをする際にも簡単に外すことができ、磨き残しの心配も少なくなります。また、取り外すことによって虫歯の発生状況なども目視で確認しやすくなるでしょう。

 

④3Dでシミュレーションできる

インビザラインを使用した矯正治療では、事前にコンピューターソフトウェアを使って具体的なシミュレーションができます。歯がどのように移動していくのかが分かりやすいのもメリットの一つです。

 

デメリット

インビザラインは非常に人気のある矯正治療の方法ですが、デメリットも存在します。 治療を決める前に、以下の3つのデメリットを確認しましょう。

①適用できないケースがある

インビザラインの治療は、出っ歯の状態によっては適していない場合があります。インビザラインのみで矯正しようとすると、非常に時間がかかるケースもありますので、ワイヤー治療などと組み合わせることが多いです。インビザラインによる治療が可能かどうかは、歯科医院で相談してみましょう。

②自己管理が必要

マウスピースは取り外し可能であるため、その分自己管理が重要です。
装着していない時間が長くなると治療が遅れるので、注意が必要です。取り外しても、1日20時間以上は装着しなければならないことに留意してください。

③歯並びによっては治療に時間がかかる

インビザラインは、歯を少しずつ移動させる治療法なので、歯並びによっては時間がかかることがあります。具体的な治療期間については、歯科医師に相談してみると良いでしょう。

インビザラインで治らない出っ歯

インビザライン以外にも、通常の矯正装置では治療できない出っ歯が存在します。それは、骨格的な咬合異常であり、上顎の成長過多による上顎前突（出っ歯・口ゴボ）です。

 

口ゴボ

骨格性の出っ歯で、上顎の過成長が原因の場合、歯だけを移動させても口元全体が出ている問題は解決しません。そのような場合は、セットバックなどの外科手術が必要になります。

下顎が引っ込んでいる