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歯列矯正中にカレーを食べたら着色するって本当?【前編】

ワイヤー矯正の装置は患者さま自身で取り外せないため、食事や口腔ケアの際に気を使ったり不便を感じたりするはずです。

その中で今回取り上げるのは「装置の着色」です。インビザラインでは飲食のとき取り外すのが基本なので、通常着色は起こりません。

しかしほかの矯正方法の場合、装置を付けたままカレーやコーヒーなどを口にすると色が残る恐れがあります。

一体どういうことなのか、記事の中で詳しく解説します。



カレーが着色の原因になるって本当?

そもそも治療中に食べてもよい?

結論から申し上げると、歯列矯正中もカレーやコーヒーを口にして構いません。治療中に食べたものが、効果に直接影響する心配はまずないためです。しかし装置に色が付くことを避けたい方は、極力避けた方がよいでしょう。

どのように着色する?

「着色=装置が全体的に変色する」という連想をした方がいらっしゃるかもしれません。

実際そのようなことはなく、装置の一部であるゴムや樹脂製のプラスチックが黄色っぽくなる程度です。

プラスチック製のタッパーにミートソースやカレーを入れて保存していたら、容器に色移りしたという経験はありませんか?

これは容器の素材に、食品の色素が移ってしまうためと考えられます。装置に色が付くのも、これと同じ原理だということですね。



着色しやすいのは結局どこ?

ワイヤーは金属でできていますが、そのほかの部分はプラスチックやセラミックなどさまざまな材質でできています。その中でも着色を起こしやすいのは、次の3箇所です。

1. ブラケット

2. ワイヤーとブラケットが結び付いた部分

3. ブラケット同士をつなぐパワーチェーン

ただし、使用されている材質は装置によって異なります。金属製の目立たない針金でワイヤーとブラケットを結んだり、セラミックでできたブラケットが用いられたりすることもあります。使用する装置の材質が気になる場合は、かかりつけ医に事前に確認しましょう。



パワーチェーンについて

着色を避けたいからといって、何でも金属製がよいとは限りません。たとえばバネの場合、金属だと銀色の見た目をしています。ゴムよりも目立ってしまい、治療中の見た目が気になるでしょう。

着色汚れを気にする以前の問題となってしまいます。

正直なところ、着色を完全に避けることは非常に困難です。色残りはイヤだと感じるかもしれませんが、ゴムが若干黄色っぽくなるだけなので安心してください!

もちろん感じ方には個人差がありますが、常に人目に付きやすい材質の装置よりは快適に治療を進められるはずです。

またご自身が意識しているほど、第三者はあなたの口元を見ていないのも事実です。ピンと来なければ、立場を入れ替えて考えてみてください。

ご自身の口元を鏡でジーッと眺めることはあっても、他人の歯をまじまじと見る機会はないはずです。

どうしても心配な方は、あらかじめかかりつけ医に相談してみてください。きっと適切な矯正方法を提案してくれるはずです。

今回は、装置の着色について紹介しました。

次回も同じテーマでお話しするので、ぜひ併せてご覧くださいね。

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