前回は、マウスピース矯正に使う装置が臭くなる原因について説明しました。
今回も引き続き同じテーマを取り上げて「ニオイ対策」を紹介します。
目次
装置の適切な手入れの仕方
装置は、適切な方法で手入れすることが大切です。毎日欠かさず行い、清潔な状態をキープしましょう。
【毎日】流水で洗う
毛先が柔らかい歯ブラシや指で、やさしくこすり洗いをしてください。汚れのほとんどが、この作業でキレイに落ちるはずです。歯磨き粉は、研磨剤で装置を傷付ける可能性があるため使ってはなりません。
洗浄終了後は、よく乾かして装着しましょう。
【週に1~2回】専用の洗浄剤でキレイにする
歯科医院やドラッグストアで取り扱っている、マウスピース専用の洗浄剤でキレイにしましょう。目に見える汚れはもちろん、細かい汚れやニオイも取り除けるはずです。洗浄剤の多くはタブレット型の薬剤で、水やぬるま湯に溶かして使います。熱湯を使用すると、装置が変形する恐れがあるため注意してください。
【番外編】超音波洗浄機を用いる
市販の超音波洗浄機を、前項で紹介した洗浄剤と併用することでより高い洗浄効果が見込めます。こびりついた汚れも、キレイさっぱりと落とせるでしょう。
装置の保管方法について
装置を正しい方法で洗っても、適当に保管していると細菌が繁殖する恐れがあります。洗ったあとは、よく乾かして専用ケースに収納しましょう。
また高温の場所に放置していると、装置が変形して使えなくなる可能性があります。直射日光が当たる場所や、閉め切った車内には置かないよう気を付けてください。涼しい場所に保管したり、変形しない状態で持ち運んだりするのが理想です。
治療中のニオイ対策について
治療中は、口腔内のケアが非常に重要です。次に紹介する方法で、口の中を清潔に保ちましょう。
1.口の中をキレイにしておく
口臭予防には、適切な口腔ケアが欠かせません。歯ブラシだけでなく、フロスや舌ブラシなどを併用しながら口の中をキレイに保ちましょう。食べカスや歯垢を残さないよう、意識して磨くことが重要です。
特にマウスピース矯正をしている間は、装置自体だけでなく歯にも汚れがつきやすいので気を付けてください。毎日欠かさず手入れをすることが大切です。
2.口の中の乾燥を予防する
こまめに水分を摂取したり唾液の分泌を促したりして、口の中が乾かないよう努めることが重要です。乾燥状態が続くと、細菌が繁殖しやすくなるので注意してください。
顎や耳の下を、円を描くようにして親指で軽くマッサージすると唾液が分泌されやすくなります。唾液腺は、顎や耳の下にあるためです。
水分補給に関しては、ジュースばかり飲むことは避けてください。糖分を含む飲料は、むし歯の原因になりうるからです。
装置のニオイは、適切な装置の手入れと口腔ケアで対策しましょう!
治療中に、装置のニオイや口臭が気になっている方は意外と多いです。放っておくと口臭だけでなく、口腔トラブルを起こす恐れがあるため注意してください。
装置のニオイについては、装置のこまめな手入れと口腔ケアで対策できます。毛先の柔らかい歯ブラシや指でやさしくこすり洗いをし、同時に口の中も清潔に保ちましょう。
装置や口の中の手入れの仕方については、かかりつけ医へ相談してくださいね。