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部分矯正について|歯がない・前歯・ガタガタの時の治療

こんばんは、2018年8月愛知県刈谷市にて開業

NICO矯正歯科  院長 野村 隆之です。

 

今日は部分矯正ついてお話ししようと思います。

通常であれば矯正治療は上下すべての歯の動きを考えて治療計画を立てます。

ところが場合によっては局所的に歯を動かす部分矯正という治療を行うこともあります。

 

 

部分矯正を必要とする症例とは?

虫歯や歯周病、歯根破折(歯の根っこがおれること)、

ぶつけたりする外傷などによって不幸にも歯を失ってしまった場合に、
そのまま数ヶ月から年単位で放置をしておくと必ず歯は動いてしまいます。


例えば前から数えて5番目の歯を失ってしまったとします。

このまま放置すると1本後ろにある6番目である6歳臼歯(奥歯)は手前に倒れてきます。

逆に手前にある4番目の歯は後ろに向かって倒れます。


このように歯がない場所に向かって両隣の歯が倒れこむようにして隙間を埋めようとしてきます。

 

この隙間をインプラントや部分入れ歯やブリッジといった人工物で治療しようとすると、
歯の傾きがもともとの傾きと大きく異なるため、精度が高く予知性のある治療が難しくなります。

 

そこで、傾斜した歯の傾きを部分矯正を行い、元々の歯の傾きに戻すことで人工物で補う場合に精度の高い治療を行うことができます。

 

 

また、我々の歯は日々噛む力が加わることで上アゴ、下アゴの歯の高さは隣同士の歯とほぼ同じ高さに留まっていられます。

 

ところが上アゴであれば下アゴの歯、下アゴであれば上アゴの歯、というように噛み合う相手の歯を失ってしまうと、
” 挺出 “といって歯自体が骨から徐々に飛び出すようになってきます。

 

これを放置すると噛んだ時に反対側のアゴの歯茎に当たるぐらいまで飛び出してくることがあります。

 

この場合も歯がないところを人工物で補おうとした際に飛び出した歯が邪魔をして治療ができない、
もしくは、いい治療が出来ない場合があります。

 

 

そこで部分矯正をすることにより飛び出した歯に力を加えて骨の中に押し戻すようにします(圧下)

このようにブリッジと呼ばれる連結した被せ物を作る際の土台となる歯の平行性を得るためであったり、
歯を失った場所にインプラントと呼ばれるチタン性のネジを埋め込むための高さや幅を得るために、
部分矯正を行うこともあります。

 

 

他にも前歯の簡単なガタガタ(叢生)を治療するために前歯数本のみ装置をつけて部分矯正を行うことがあります。

 

 

今日は部分矯正についてお話しをさせていただきました。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

ご相談ご予約いつでもお待ちしております。

初診相談の流れ

愛知県刈谷市 NICO矯正歯科 日本矯正歯科学会認定医 野村隆之

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