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成人矯正で使用する装置について②

こんばんは、2018年8月愛知県刈谷市にて開業予定 

 

 

NICO矯正歯科  院長 野村 隆之です。

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は二回目の投稿となります。

 

 

前回は成人矯正(二期治療)において使用する装置の種類について

 

 

主に三種類の装置のご説明をさせていただきました。

 

 

今回はそれぞれの装置の特徴をお話ししていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはスタンダードな歯の表側につけるブラケットと呼ばれる装置

 

 

からご説明します。

 

 

前回ブラケットには金属製の目立ちやすいものと、セラミック等の

 

 

審美性が高く目立ちにくいものがあるというお話しをしました。

 

 

この二つの違いは審美面での違いのみなので一般的な外側につける

 

 

ブラケットということでお話しします。

 

 

まず違和感に関してですが唇の裏側や頬の内側に装置が当たるため

 

 

慣れないうちは口内炎が多発することがあります。

 

 

当院ではブラケットの表面を覆う柔らかいワックスをお渡し

 

 

しますので粘膜に当たって痛い場所に関してはワックスで対応

 

 

していただこうと思っています。

 

 

また、食事の際に食べづらかったり線維性の食べ物が装置の間に

 

 

詰まりやすいということもあります。

 

 

装置をつけて間もない頃はすこし話しづらいと感じるかも

 

 

しれませんが、慣れてくれば問題なくお話もできるようになると

 

 

思います。

 

 

清掃性に関しては鏡で装置を目視しながらおこなえるため

 

 

装置がなかったときよりは時間はかかりますが清掃は行えます。

 

 

また装置に関する制約は特にありませんが空手やボクシングなどの

 

 

コンタクトスポーツや球技で顔にボールがあたるようなこと

 

 

があると唇の粘膜や頬に傷を負いやすくなるため要注意です。

 

 

管楽器などを演奏する際も特に大きな問題はありませんが装置に

 

 

より歯が押されるため、治療期間がすこし延びたり後戻りが起きや

 

 

すくなる可能性はあります。

 

 

これはすべての矯正装置において言えることですが、

 

 

ガム・キャラメル・ハイチュウなどの粘着性の高い食べ物、

 

 

お菓子は残念ながら厳禁です。

 

 

矯正装置の間に入り込むとご自身の歯磨きだけでは取り除くのが

 

 

難しいため、虫歯の原因になってしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

つぎにリンガルブラケットですが最大の魅力は審美性の高さです。

 

 

治療期間に関しては外側のブラケットも内側のブラケットも

 

 

特に大差はありません。

 

 

違和感に関してはリンガルブラケットは歯の裏側に装置が装着

 

 

されるため発音障害があると思います。

 

 

もちろん慣れれば問題なく話せるようになりますが、慣れるまでは

 

 

少し時間がかかるかもしれません。

 

 

歯磨きに関しては、装置を直視できないため少し苦労するかも

 

 

しれません。

 

 

リンガル矯正装置では熟練の技工士さんに患者さんごとに

 

 

個別に装置作製依頼をする必要があるため必然的に治療費は高額に

 

 

なることが多くなります。

 

 

ほとんどの矯正歯科医院においていえることですが

 

 

表側ブラケット装置<マウスピース型矯正装置<リンガル矯正装置

 

 

の順に高額になる傾向であると思います。

 

 

矯正治療は保険のきかない自由診療になるためそれぞれの

 

 

歯科医院によって料金体系は変わるためしっかり確認をした方が

 

 

良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に可撤式矯正装置であるマウスピース型矯正装置ですが

 

 

大きな特徴はその名の通り取り外しができるということです。

 

 

個人的にはこれがかなり大きなアドバンテージになると

 

 

考えています。

 

 

なぜならば装置が着脱可能であるということは清掃性において

 

 

他の装置と比較して圧倒的に優れているからです。

 

 

私たちは矯正治療期間中の虫歯のコントロールにとても

 

 

気を使います。

 

 

虫歯はできない方がいいに決まっています。

 

 

ただしこの装置の特徴でもある” 取り外しが可能 ” という利点は

 

 

諸刃の剣にもなりえます。

 

 

すなわち使用しなければ効果がないということです。

 

 

1日20時間以上の使用を遵守できる方にのみご案内をしています。

 

 

またこの装置は透明な材質を使用しているため審美性も高いです。

 

 

違和感に関しては他の装置と同等で慣れてしまえば発音も特に

 

 

問題なく行えると思います。

 

 

以前は表側のブラケット装置や裏側のリンガルブラケット装置と

 

 

比較して大きな歯の移動を伴うような症例には不向きとされて

 

 

いましたが、材料の進歩によりいまは症例によって装置を選ぶ、

 

 

ということはあまりないかと思います。

 

 

また治療期間に関してもマウスピース型矯正装置は他の矯正装置と

 

 

比較して大きな差はないと思います。

 

 

先日参加したアメリカの学会でも” 矯正治療期間の短縮 “という

 

 

トピックスが盛んに取り扱われていました。

 

 

今後の矯正歯科界はこの部分に焦点をあてた流れに

 

 

なっていくのではないかと思います。

 

 

私自身この” 加速矯正 “ という分野には非常に興味があり、

 

 

積極的に学会や講演会に顔を出して勉強しているところです。

 

 

もうすこし自分の中でまとまってきたら、また機会をつくって

 

 

ご説明させていただきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、話しがすこしそれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は成人矯正治療に使用する装置の特徴について

 

 

ご説明致しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刈谷市で歯並び噛み合せに関してのご相談はNICO矯正歯科へ

 

 

 

 

 

 

 

 

愛知県刈谷市半城土西町2丁目1番地26

 

歯学博士

日本矯正歯科学会 認定医

NICO矯正歯科           院長        野村     隆之

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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